BGM蛍の光


フィナーレや たどる家路の 虫しぐれ   逸郎


 2005年9月25日 愛・地球博(愛知万博)の閉幕日、太陽が西に沈んで遊びと参加ゾーン・地
球市民村に明かりが灯った。
私は会期185日間最後のこの日のフィナーレコンサートを見ようと地球広場へ向かった。
しかし、あの広い広場も人で溢れ近寄ることも難しい状態であった。
遂に諦め午後8頃家路につくために、混雑するリニモ「万博開場駅」を避けて一区手前から乗ろ
うと東ゲートに向かったのである。


いろいろな国の文化をほんのちょっぴりではあるが知ることが出来、また「コンニチハ」、「ヨウ
コソ」と片言の言葉を交わして心が通じ合えた気がした嬉しさは例えようもないものであった。

ゲートでは帰る人を見送る制服の若い女性や男性の職員が「有り難うございましたぁー、お気を
付けてお帰り下さぁーい・・・」と声を掛けて送ってくれた。
よく見ると後2時間で閉幕ということもあってか中には涙ぐんでいる人もあった、私も計20回会
場を訪れた、会期185日も無事終了し間もなく閉鎖の時間と思うと万感胸に迫るものを感
じて
いたのである。


その時右手の男性職員から「・・元気でねぇー・・・」と大きな声をかけられて遂に目頭が熱くなっ
た。私も「ありがとうぉー」と言ったつもりが上手く声が出なかった。暗い所に差しかかるとそっと
ハンカチで滲む涙を拭った。歳を取ったせいで涙もろくなったのであろうか、でもこみ上げてくる
感情は抑えようもなかった。

秋もようやく深まりつつある季節で、自然を多く残した通路横の草むらでは降るような虫しぐれ
が聞こえていた。

そして再び逢うことのない見知らぬ他人同士の別れの言葉「・・元気でねぇー・・・」と共に生涯忘
れることのない愛・地球博の想い出となった。 ありがとう 愛・地球博

  
期間中一生懸命に働いてくれた人達 ありがとう”

ここからも「愛・地球博」高画質スライド写真集へリンクします。 |戻る|
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